著:山田詠美
あらすじ
山田詠美の11話の短編集。
目次
- サヴァラン夫人
- 珠玉の短編
- 箱入り娘
- 自分教
- 生鮮てるてる坊主
- 骨まで愛して・・みた
- 命の洗濯、屋
- 螢雪時代
- 虫やしない
- 鍵と鍵穴
- 100万回殺したいハニー、スウィート ダーリン
感想
一癖も二癖もある短編。どれもがハズレなく楽しめました。
山田詠美さんの本は、言葉選びと登場人物が好みでよく読みますが、
この短編集は、それがとてもわかりやすく表現されていたように思います。
どこまでも深く掘り下げた言葉が羅列されるので、受け取り方によっては少々ひつこさを感じるかもしれませんがそれが楽しく、癖になって、
更に、物語の展開が予定調和から意外なものまで
取り揃えられているので、
「どうなるの?」とページをめくる手が進むそんな作品集でした。
あとがきで、山田詠美さん自身もおっしゃっていましたが
「言葉用重箱の隅つつき病」という表現がぴったり。
面白い一冊でした。
著者他作品