あらすじ
陶芸教室で先生として働く、幸田ランにはひた隠しにする秘密があった。
それは、男性にふれることのできない「男性恐怖症」。
生徒さんは女性だけがいいと強く思うのに、自分の教室に集まってくるのは様々な年齢のイケメンたち。
「年下の陶芸家・冷めた今時男子の佐久間くん」、「メガネ店勤務・プレイボーイの梶原さん」、「広告代理店勤務・豪快な愛妻家の田辺さん」、「デザイナー・物腰の柔らかい名取さん」、「ワイルドが売りのマイルドヤンキー・童貞の青山さん」…。
陶芸教室で5人の男性と関わるようになって、男性を受け付けないランにも次第に変化が…。
感想
面白いです。
どうしようもない体の拒絶反応を克服したいと思いつつも、「男って…」と思ってしまうランの心情もさることながら、
29歳という微妙な年齢で男性恐怖症を発症したランが、日々の潤いとして2次元に貢いでいるところもとても共感が…
彼女の日常に共感が持てたことで、とても好意的に物語へ入っていけたのも大いにありました。と、個人的好感度の話は置いておいて、
「理想」がつまった2次元キャラに癒しを求める彼女の根底にあるのは、異次元の生き物ではないかと感じてしまうほどに異質だと感じた元彼にあります。
物語の比較的最初の方に出てきますが
これは、本当に紛う方なしのクズ男です。
それが、いきなり教室の営業時間にやってくることでパニックになるランと、5人の男性陣のやりとりにはキュンときます。
クズ男との対比がすごくあるので、もうみんないい男に見えます。
そこから、簡単に恋愛モードになるのかなと期待したくなるのですが、
世の中そんなに甘くないし、単純でもないし、
人間、ある程度年を重ねれば、いろいろ抱えているもので、
男性陣の色々な事情、複雑な想いや人間模様が絡んできて
さらに発展していくストーリーに面白みが増します。
現在(2020年9月)、2巻まで発売されている本作は
先が気になっている漫画の一つです。
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それでも男は信じません 分冊版 1【期間限定 無料お試し版 閲覧期限2020年9月14日】
*1:本誌より引用