【終遠のヴィルシュ -ErroR:salvation-】総評:限りなく絶望に埋もれた希望の物語
限りなく絶望に埋もれた希望の物語
西ヨーロッパの小国・アルペシェール。
四方を海と黒き災いの花――リコリス・ノワージュに囲まれたこの国の人間は 23歳までに死に至る《死の呪い》を抱いて生まれてくる。
万人に等しく死が降り注ぐアルペシェールは、いつしかこう呼ばれるようになった。
――死神に魅入られた国、と。 国民は短命である自分たちの運命を嘆き、抗う。 そして長年にわたる研究の末、あるシステムを創り出した。 23歳までに死を迎える肉体を捨て、記憶だけを生き永らえさせる――“記憶のダウンロード”。
“記憶のダウンロード”によって永続的に生き続ける人々は“リライバー”と呼ばれ、
短命に抗い続けている。 時を同じくして、関わる者全てが不幸になることから《死神》と呼ばれる少女がいた。
人生を嘆いた少女が自ら生を終わらせようとした瞬間、 目の前に《死の番人》だと名乗る謎の男が現れる。 番人の導きにより、少女は否応なしにこの国に巣食う《様々な死の謎》に近づくこととなる。 死神に魅入られた者の運命が行きつく先は――絶望だと知らずに。
攻略対象
- イヴ(CV:斉藤壮馬)
- リュカ・プルースト(CV:平川大輔)
- マティス・クロード(CV:天崎滉平)
- シアン・ブロフィワーズ(CV:細谷佳正)
以上4名に加え、隠しルートで2名追加されます。
おすすめ攻略順は特にありません。攻略制限が細かくかかっているので大きなネタバレ等はなくずっと楽しめます。
(攻略制限の詳細は攻略一覧に記載)
スチル
イラストレーター「読」氏の美麗なスチルが
各キャラ18枚前後、共通に10枚程度用意されています。
差し込みのタイミングも含め、物語をより楽しませてくれるものでした。
ストーリー
謎から始まって色々な伏線が回収されていく過程がとても丁寧。
人の悪意の伝播、集団心理等の描き方も、
こちらが目を逸らしたくなるほどで物語を引き締めています。
主人公は環境的にウジウジしてますが、お馬鹿さんではありません。
最後に
控えめに言って 最高 でした。
狭い空間でおこる集団心理とか、悪意の伝播とか、
人が追い込まれていく様に胸が痛くなります。
もう、何を書いてもネタバレになりそうなので多くを語れませんが
個人的には、お気に入りの1本確定です。
甘さ控えめなわりには重いし、辛いし、表現も露骨なので人を選びそうではあるのですが
とてもいい作品だと思います。
そんなこのゲーム
- 重めのゲームをやりたい方
- ストーリーもしっかり楽しみたい方
- 甘いだけのゲームに飽きた方
- 精神が病みモードではない方
とってもおすすめです。
攻略一覧表はこちら
*1:HPより引用