【スペードの国のアリス ~Wonderful White World~】総評:アリスシリーズ4作目(1部)を終えての印象
暴力と銃弾が飛び交う世界で居場所を探す物語
攻略対象
- ブラッド=デュプレ(CV:小西克幸)
- エリオット=マーチ(CV:最上嗣生)
- トゥイードル=ディー(CV:八代拓)
- トゥイードル=ダム(CV:天崎滉平)
- クイン=シルバー(CV:浅沼晋太郎)
- ルイス=キャロル(CV:津田健次郎)
ディーとダムは2個イチなので、ルートとしては5ルート。
攻略制限はブラッドとルイス(詳細は攻略表に記載)になっています。
おすすめの攻略順は特別ありません。
制限がきちんとかかっているので、好きなキャラからでいいかと思います。
スチル・システム
クイックセーブを筆頭にもたつきもなく、目ぱち口パクもスムーズで快適。
クリア後はチャプターで攻略できるのでEND回収もしやすいです。
スチルは各キャラ25枚前後用意されています。
立ち絵との大きな差もなく綺麗でした。
スペード1部単体でも違和感なく攻略は可能ですが
1部、2部と両方攻略することで解放される項目もあります。
ストーリー
基本的に、記憶もあやふやな中
異世界で「余所者(よそもの)」として存在する
主人公視点が貫かれているので、
謎だらけの中から始まって、
進むにつれ徐々に謎が解決されていくというベースのもと
色々と展開されているのですが
これまで(ロゼでの製作物だったもの)は、謎が謎のまま残ることも多く
考えさせられる部分がおおいにあったのですが(いい意味で)、
今回は、オトメイト仕様になっているのか、
トランプの記号最後ということで完結させにきているからなのか
謎のまま完結していく展開が緩和され、
ボリューミーすぎたストーリーも簡潔にまとめられていた印象。
(かといって極端な物足りなさはなく、程よい長さになっています)
最後に
まず、率直な感想は
面白かったです。
このシリーズは、現実主義でひねくれた主人公、一筋縄ではいかない攻略対象たち、謎だらけの設定が好きでロゼの時から楽しませていただいていますが
ハートの国、クローバーの国、ダイヤの国と進むにつれ
ジワジワと布石が回収され
攻略対象達の謎が
解き明かされていく過程がクセになります。
そしてもう新作はできないと思っていたので
発売してくれただけで嬉しい。
そんな気持ちでいっぱいのなか攻略したのですが、
声優の変更に少々戸惑いつつも、概ね楽しめました。
全体的に特徴は残しつつ、
万人受けする内容に仕上げられていたように思います。
(それでも、暴力表現諸々 人は選ぶだろうけども…)
攻略対象達とのどろどろの展開や、主人公の捻くれ度をとってみても
今までは「大きく好き嫌いを選びそう」だったものが
「そこそこに好き嫌いは出るだろうな」程度になっているのではないかと思いました。
既存作品のクセを楽しんでいた方は、まろやかな展開に少し拍子抜けするところが有るかもしれませんが、ブラッドの色気は健在なので大丈夫だと思います(何が?)。
そんなこのゲーム
- いい子ちゃんなだけの主人公に飽きた方
- 特別感を体験したい方
- ギャグ要素も楽しみたい方
- アリスシリーズの味見をしたい方
そんな方には楽しめそうな作品です。
スペードの国は4作品目なので、ハートの国・クローバーの国・ダイヤの国(2本組)を攻略してからの方が内容はより把握できると思いますが、
スペードの国単品でも、意味がわからないということもないですし、
設定のネタバラシもわかりやすく組み込まれているので
スペードの国から始めて、設定を把握してから前作に進むのもありなのではないかと思います。
攻略表はこちら
公式HP: