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『徒然綴り』

ゲームや読書、お絵描きを好む超インドア派が書くブログ

【羊と鋼の森】静かな情熱に胸を打たれました



 

羊と鋼の森 (文春文庫)

著:宮下奈都

 

あらすじ

 

高校生のとき「調律師・板鳥」と出会い魅了された「外村」が

念願の調律師として働き出します。

 

個性豊かな先輩たちや、双子の姉妹に囲まれながら

ひたすらに音と向き合い、ピアノに向き合い、人に向き合い

調律の森に分け入り成長していく物語。

 

羊と鋼の森 (文春文庫)

羊と鋼の森 (文春文庫)

 

 

 

感想

 

強いこだわりもなく、どことなく輪郭があやふやな外村が、

調律に出会い静かな情熱を持って

輪郭の濃いしっかりしたものに変わっていく姿、

調律の仕事内容、先輩たちの調律に対する姿勢、思いが

静謐に、丁寧に描かれています。

 

ハラハラするような事件はなくても

日々の中で、大なり小なり立ちはだかる壁、

それを前にした時の各々の考え方、捉え方や

 

「森」に比喩される色々なものが興味深くて

一気に読み終えてしまいました。

 

調律の仕事内容も、双子の成長も、外村の成長も

とても奥深いものが描かれてるのに、文面に説明的な印象を受けないので

素直に入り込めるというか、読みやすかったです。 

 

まだ、映画は見ていませんが

キャストはとてもいい感じに、登場人物にリンクするなと感じました。

 

 


映画『羊と鋼の森』予告