【ビルシャナ戦姫〜源平飛花夢想〜】総評:ボリューム満点シリアス系ファンタジー
新たな源平合戦が今、幕を開ける
平家と源氏の命運をわけた「平治の乱」から15年。
栄華を極めた平家は この世の春を謳歌し、敗れた源氏は没落の中にあった。
かろうじて命を助けられた
源氏の御曹司「遮那王」は、山深い鞍馬に預けられ、
修行の日々を送っていた。
そんな遮那王には秘密があった。
−−実は女だという重大な秘密が。
攻略対象
- 平教経(CV:河合健吾)
- 武蔵坊弁慶(CV:梅原裕一郎)
- 春玄(CV:斉藤壮馬)
- 源頼朝(CV:古川慎)
- 平知盛(CV:福山潤)
以上5名。隠しキャラ等はいません。
が、サブキャラ4名(継信・忠信・高綱・重衡)のエンドのみが用意されています。
サブキャラは選択肢等はないですがスチルはあります。
魅力的なキャラたちなので、エンドのみでも楽しめます。
制限がかかっているのは「平知盛・源頼朝」の2名。
公式推奨攻略順は守ったほうがいいです。(詳細は攻略表に記載)。
システム・スチル
ストーリーはチャート式で表示されていて、進めるにつれ順次開放されていきます。
チャートからのエンド回収も可能。
セーブや巻き戻し機能もあり不便はないですが、早送りをしたとき場面の切り替え時が、とてももたつきます。これが個人的には微妙にストレスでした。
あと細かなところでは、チャートの全体表示がめちゃくちゃ小さい(そんなに表示することもありませんが)。画面がスムーズにスクロールされるようにしてくれると見やすかったかなと思いました。
スチルは各キャラ20枚前後用意されていて、きれいだったと思います。
立ち絵と印象が違うものもありましたが、いい感じに違うものも存在するのでイーブンな印象(個人的印象)。
ストーリー
平治の乱から15年後。鞍馬山で日々鍛錬に明け暮れる義経が、
幼なじみの春玄と共に、鍛錬をしているところから物語は始まっていくのですが、
共通から個別に至るまで超ボリューミーな内容になっています。
自分に厳しい主人公なので、とぼけた暴走はしません。
とても安心です。
気持ちの変化も各キャラに応じて、ちゃんと変化があるので
大きな違和感は感じませんでした。
最後に
源平合戦を題材に、義経女性バージョン展開の今作。
個人的には面白かったです。
設定的に「戦」ベースであること、史実上の義経の境遇等を鑑みて糖度は低いだろうとは思っていましたが…ほんとうにビター。
血生臭い表現も多々ありますし、敵方(平家)が攻略対象にいることで話は込みいってくるしで…
「これ、本当に甘くなるか?」「乙女ゲームか?」と思わずにいられないのですが
そうやって痺れを切らした頃に微糖が投入されます。
ビターにどっぷり浸かっているところに微糖…
それはそれは美味です。
そして、サブキャラが魅力的。
我がままキャラ、はつらつキャラ、艶やかキャラ、無邪気キャラ …目白押しです。
それらの掛け合いが、ギスギス感を緩和してくれます。
義経軍に高綱を合わせた、騒がしい掛け合いは
義経好きすぎ感が伝わってきてとても和みました。
全体には、シリアス系ファンタジーといった感じですが
うまく息抜きされていると思います。
そんなこのゲーム
- 和物が好きな方
- ボリュームのある内容がやりたい気分の方
- シリアス・悲恋が好きな方
- 戦う主人公が好きな方
- 史実とゲームを割り切れる方
そんな方は楽しめるのではないかと。
同制作会社作品の十三支演義 偃月三国伝が楽しめた方は特にオススメできるかと思います。
史実重視の方は、始める前に割り切ったほうが無難。
大筋は掴んでいますが、ファンタジー加工はされているので
新しい物語として楽しむことをオススメします。
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