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『徒然綴り』

ゲームや読書、お絵描きを好む超インドア派が書くブログ

【蝶の毒 華の鎖 リパッケージ版】感想:色香と脆さが絶妙の貴族「野宮瑞人」



PC【蝶の毒 華の鎖 リパッケージ版

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前はいつもかわいいけれど、今夜は一段と愛らしい」

 

野宮瑞人(CV:平井達矢)

主人公の兄。22 歳。

子爵家長男で華道の家元だが、かなり浮世離れしており厭世的。

女遊びも盛んという道楽者だが、妹のことだけは愛でている。

 

 

 

 

 

 

 

蝶の毒 華の鎖

 

終始、溢れ出る色気を惜しげもなく振りまいている瑞人さん。

血のつながらない妹(主人公)に恋慕しながら、

かなわぬ思いに打ちひしがれて、ただれた生活を送っているのですが

 

斯波の求婚に揺れながらも、自分を気に掛ける妹に

究極の選択『俺とあいつ、どっちをとるんだ!』と投げかけます。

更には、『俺をとらないなら花街に行ってやる!』と子供じみた癇癪付きで…

 

兄には、しっかりと自分の足で立ってほしいと願う一方、

花街の女に嫉妬している妹は、焦りのなか兄をとり

そこから2人は、見事に転げ落ちていきます。

 

お金を稼ぐすべを知らない兄と、

働くことは恥だと言われ、かごの中の鳥状態の妹。

 

だんだんと、生活が窮していくのは必至で

ENDも、悲恋多めの瑞人さんルート。

 

18禁シーンなしでも、色気のあるルートできれいに纏められていて、

ドラマチックに仕上げられているのですが、

18禁シーン込のPC版は、兄の浮草感やただれ具合が如実で、

 

彼のお金の用意の仕方であったり、

所構わず、くっつきたがったり、

時間の概念がなかったり、

 

諸々、志向の偏りに

より瑞人さんらしさが表現されていて楽しめました。

 

彼の生い立ちを差し引いても本当に、

彼は思考も行動も「クズ」といわれる部類のはずなんですよ。

 

女にはだらしないし、

お金は貢がせるし、

貞操観念は低いし、

更には、精神的にもろい上に、逃げ腰…

 

にもかかわらず、

甘さだけは他の追従を許さない瑞人さん

不思議な魅力がある方です。

 

 

蝶の毒 華の鎖 幻想夜話

 

FDの瑞人さんは

渡仏前の2人の様子と、秀雄を巻き込んでのEND後の2人の様子が描かれています。

 

渡仏前の2人は、斯波さんがいい味を出していて

彼の執着が、2人の関係を引っ掻き回すのですが、

瑞人さんの、やきもちがいい感じでした。

 

ただ、瑞人さんの行動には

いつも少々ズレを感じてしまう私は、

『え?そこが気になる?』 と苦笑いが出る箇所はありました。

(それもまた、瑞人さんなのですけど)

 

ストイックな瑞人さんが堪能できたルートでした。

 

 

秀雄さんを巻き込んでのEND後は

どこまでも淫らで、主人公の落ちっぷりが見事でした。

これぞ『蝶毒』!

BADが本当に秀逸で好ましい展開でした。

 

 

 

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