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『徒然綴り』

ゲームや読書、お絵描きを好む超インドア派が書くブログ

【ミステリと言う勿れ】理屈っぽくてマイペースな青年の思考がクセになる



 

ミステリと言う勿れ(1) (フラワーコミックスα)

著:田村由美 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あらすじ 

 

主人公は天然パーマで観察眼の鋭い「久能 整(くのう ととのう)」。

 

冬のあるカレー日和。

自宅のアパートで整がタマネギをザク切りしていると警察官がやってきて、突然の任意

同行を求められます。

 

近隣で起こった殺人事件の容疑をかけられ、次々に容疑を裏付ける証拠を突きつけられ

た整は…。

 

 

感想

 

マイペースな語り、思考、着眼点がクセになるマンガです。

 

起こる出来事に目新しいことはないのですが、登場人物にむける整の言葉に惹きつけら

れます。

 

普段、モヤモヤと感じてることや、

常識としてとらえていても、説明できないことなどがサラリと語られていたり、

目からウロコの視点で語られていたりしていて、とても興味深く読み進めてしまいます。

 

 

例えば、結婚あるある上位を占めるんじゃ?というようなよくある愚痴。

妊娠中の奥さんと喧嘩中の、若手刑事が言うんですよ。

 

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ほんと「あるある」ですよね。

個人的には「ゴミ捨て場にゴミを捨てに行く俺エライ!」感が出ているところまで、あるあるだわと感じます。

 

すると、すかさず整君が言うのです。

 

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刑事:どこから?いや、だからうちからゴミ捨て場まで…

整君:おたくに、ゴミ箱はいくつあります?

刑事:はぁ…?えーっと… 2 …あれ 3 ?

 

 

と、質問の意図、ゴミ箱の数もわからない若手刑事に続ける整君の言葉は

 

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それな!

 

なのです。

 

日々の暮らしの中で「名前のない家事」は意外と多くて、一人暮らしをしていなかった

り、母親がひとりでやりきってしまう家庭で育つと「見えない労働」って結構あるんで

すよね。

それがひとつ、解消されたり理解してもらえると全然心持ちが変わります。

 

ちなみに若手刑事は、後日、家のゴミ箱の数をきちんと把握します。

素直に改善する性根のいい子です。

 

「BASARA」や「7SEEDS」のような派手さは無いのですが、 

日々の「あるある(もやもや?)」が静かに、冷静に、でも小気味よく表現されていて

ひと味もふた味も違う「ミステリ」が仕上がっています。

 

 現在3巻まで発売中。

まき込まれ感が半端ないですが、どの巻もハズレなしに面白かったです。

 

3巻、事件のすごい山場で終わっているので

2月8日発売の4巻が、とてもとても楽しみです。

 

 

ミステリと言う勿れ コミック 1-6巻セット

ミステリと言う勿れ コミック 1-6巻セット

  • 作者:田村由美
  • 発売日: 2020/02/10
  • メディア: コミック