『徒然綴り』

気ままに 好き ときどき 毒 を書き留めたもの。



【完璧な母親】愛情と狂気は紙一重

https://www.instagram.com/p/BkX6AN6nmYf/

著:まさきとしか

 

 

あらすじ

 

息子を亡くした母親が、悲しみの末にたどり着いたのは

「息子を産みなおすこと」。

 

そして息子と同じ誕生日に「娘」を産んだ母親は、息子と同じ名前をつけ、

誕生日には息子の歳のロウソクを立て、息子の分と2つプレゼントを渡し

「あなたの中にはお兄ちゃんがいるのよ」と娘を育てます。

 

「子を全力で愛する母親」の愛が行き着く先は…

 

 

  

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感想

  

はじまりは「最愛の息子の死」。

小学1年生になったばかりの雨の4月25日、池で溺れてしまいます。

 

子を持つ身としては、少々感情移入してしまう冒頭だったので

読み始めはとてもシンドイ流れではありましたが

それだけに、興味をそそられました。

 

悲しんで、悲しんで、悲しんで、その悲しみの末の決断が「やりなおし」。

 

娘の中に息子と同じところを見つけ、更には同じになるように導いて

「息子」を作り上げようとする母親と

 

そんな母親に「お兄ちゃんがいなければ、あなたは存在しなかったのよ」と

言われ続け、毎年誕生日には兄の欲しい(だろう)ものとテディベアを与えられ

自分の歳ではない数のロウソクがたつケーキを食べる娘。

 

その2人を中心に繰り広げられる世界に

途中先が見えつつも、面白くてするすると入り込んでの読了でした。

 

ただ、最後が個人的には少々物足りなかった。

余韻を残して「想像する」ことができる

余白があることが味なのかな?とも思うのですが

 

母娘関係も、息子の溺れた原因も、

なんとなく放置されてるような感じというか…少々消化不良な印象。

 

もう少し、布石を拾い上げて完結して欲しい欲求が残った作品でした。

 

 

 

完璧な母親 (幻冬舎文庫)

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