著:池谷理香子
あらすじ
バイクで事故った詩織は目覚めると記憶を失っていて
目の前には兄と彼氏と名乗る男が二人。
過去の自分が分からない焦燥感と不安を抱えながら
自分の記憶を探しますが
人づてに聞く記憶を失う前の詩織は【性格の歪んだビッチ】として嫌われていて
学校ではヒドい噂を流され孤立してしまいます。
家でも兄・妹と暮らし始めるが関係はぎくしゃくするばかり。
居場所を見つけられない詩織は…
感想
まず一言…
面白かったです!
もともと池谷さんのこの漫画は気になっていたのですが
今回、電子書籍の4巻無料で読めるキャンペーンをしていたので試し読みして
見事にはまって5巻以降の先も気になって気になって、即購入。
複雑な人間関係と環境がベースなんですけど
何と言ってもキャラが魅力的!
物語が進むにつれ見えてくる
- 長男「あーちゃん」のへたれたズルさ
- 妹「まーちゃん」の詩織に対する態度の意味
- 詩織に想いを寄せる「カイ」の男前具合
- 友人たちの本音
- 記憶を失う前の詩織の本音…
等々、入り込みすぎてライバルの女性に本気でイラつく始末でした(笑)
恋愛模様も、もちろん気になるのですが、
それだけではない「家族のあり方」のようなモノも描かれていて
11巻という長さにもかかわらず、
飽きるどころか、一気に読み進めてしまうくらいには
私はハマりました。
『シックスハーフ』の題名の意味も気になっていたのですが
ラストに掲載されてる番外編で納得。
まとまりとしてはラストがちょっと無難なまとめだったかな?とは思いましたが
それも個々のキャラの性格を考えると
そうなるかな〜と思える範囲なので、大きな不満にはならない程度でした。
また読み返すだろうなと思えるマンガでした。