著:竹崎真実
今日は、昨日読み返した電子書籍のお話を。
10年くらい前から読んでいる電子書籍なんですけど
中国の禁書を原作にしたもので、「お金持ちで男前だけど超女たらしな旦那様」と、「6人の妻」たちを中心に、昼ドラ並みにドロドロした内容を展開しています。
にもかかわらず後味は(そんなに)悪くない(と思っている)お話です。
旦那様の寵愛を受ける第5夫人の「金蓮(きんれん)」が超美人で
「女」を最大限に活かして色々策略を立てていくんですけど、終始言いたいことを言ってやりたいことをやっていて、どこから見てもとことん悪女なんですよね。
でも、「旦那様の愛を手に入れる」ことに忠実な金蓮は、気持ちがいいくらいに筋が通っています。
悪女のようで、その実は人情味溢れてたり、やることはエゲツないのに憎めない…そんな感じが私は好ましくて、いつの間にやら愛読書になっています。
読んでいて、一番嫌いなのは無自覚に人を陥れる「第6夫人」。
本気でイライラするんです。
あ〜いるよね、こういう女(ひと)って感じなんですけど
まぁ〜旦那様が情けないほどそれに騙されて…焦れったい(笑)
そして、一番まともに見えて、怖いことを平気でやってのける
「頭のいい第1夫人」もカッコイイんです。「第1夫人のプライド」にかける熱意が半端ない。
読みだしたらどんどん読んでしまって、本日寝不足気味です…。
絵は好き嫌いがありそうですけど、お話はしっかりしてるので読めてしまうこの本
現在、28巻まで出てますがいったいどこまで続くのやら…
終わり方も想像できない「金瓶梅」は今後も気になる作品の一つです。