【新装版クローバーの国のアリス~Wonderful Wonder World~】感想：《帽子屋》ブラッド

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帽子屋ファミリーのボス。

いわゆるマフィアのボスで、部下は皆物騒な者ばかり。

そのトップである彼も、当然のように危険な男。

自分で動くよりも、企みごとをするほうが好きで、

影で操る司令役。非常に頭がいい。

……のだが、面白ければよしという性格で気分屋でもあるため、

緻密なはずの計画を、自ら穴だらけにしまくっている。

本人は楽しいので、いっこうに構わないらしいが、周りはいい迷惑。

主人公の初恋の人と瓜二つの容貌。

最初は夢だと思って、思い切りよく対応していたが

不思議の国での滞在が長くなって

現実味が出てきた主人公は、

「ブラッド（雇い主）に対して、弁えなければいけないのでは？」

と思い態度を改めていると

その勤勉さは『うちの連中に見習わせたい』と言われ、

自分が、仲間になりきれてないことを実感します。

そんな、「仲間に入れて欲しいから、頑張ってるのに…」と

悶々としているところから、物語は始まっていきます。

今回も「女の影」や、あやふやな立場での「艶ごと」等で

翻弄されてみたり、

ハッキリしないブラッドの態度に、悲しくなってみたりと

ブラッドらしい内容になっていました。

ハッキリしないくせに

独占したがったり、

大事なことは言えないくせに

気持ちを欲しがったり…

そんな扱いにくい、皮肉屋さんのくせに

主人公からのプレゼント一つに

ウキウキしてる彼にキュンキュンしました♡

ブラッド狂のエリオット並みに

ブラッド大好きの私は、睡眠時間を削って一気に進めてしまう始末。

いやぁ〜最後にとっておこうと思ったのに

結局、我慢できなかったブラッドでした。

『徒然綴り』